SSDSST
SIZE SPECIFIC DESIGN (サイズごとに合わせたデザイン)

ー同じモデルであれば、すべてのフレームサイズが、同じ乗り味であるべきだ。

SST

SSD/SST

JAMISはフレームサイズを、トップチューブやシートチューブなどの数字ではなく、フレーム構造全体として考える。それが、JAMISの提唱する《SSD》=フレームサイズごとに合わせたデザイン、の基礎となる考え方である。同じモデルであれば、すべてのフレームサイズが同じ乗り味であるべきだ。JAMISが提唱する《SST》=サイズごとにパイプの太さまで変更するこの考えを、さらに推し進めたものである。起点となるのは、リーチとスタックの設定だ。スタックとはBBの中心から垂直に、トップチューブ高(現実でも仮想でも)までの距離、そしてリーチとはヘッドチューブ中心からこのスタックまでの距離のこと。この2つの線がつくる逆L字を基準として、サイズごとの調整が行われる。さらに、4種のBBドロップ(フレームにおけるBBの位置)と3種のチェーンステー長を使い(上図参照)、異なるサイズでも変わらないフレームの走りを作り出す。例えば身長の高いライダーはクランクも長くなるものだが、それにBBドロップも対応させないと、ライダーの位置は理想よりも高く、あるいは低くなってしまい、バイクの乗り心地を大きく左右してしまうからだ。加えて異なるオフセットのフォークを3 種用意し、サイズごとに最適なものを利用。そしてRENEG A DEのため、太いサイズのタイヤを履いても繊細なステアリングを実現する新たなフォークも用意した。1988年から続くSST(Size Specific Tubing)は、このSSDの核となる考え方だ。メインチューブ群とシートステーの太さをサイズごとに太く、または細くすることで、全体の剛性や乗りごこちをより同じくする。SSTは、それぞれのモデルに託された真の走り心地を、チューブの太さという要素まで使い、体現する技術である。