Jamisはロン・ジェイミスにより、フロリダ州タラハシーを拠点に誕生。ビーチクルーザースタイルに最新パーツを装備し、性能と乗り心地が楽しめる一台である。Jamis の考えは、サイクリストを考える事から始まった。
MTBの性能としてこだわった、Dakarが登場。石渡製のトリプルバテッドチューブによる軽さと乗り味一台一台熟練ビルダーによる美しい溶接。組んだままレースに出ることが出来るというコンセプトで、高い評価を受け、多くのマウンテンバイカーの評判となった。
ロードバイクのEclipseとQuestを発表。これらは設定サイズ毎にシートアングルとフォークオフセットを細かく設定するという、フレームビルドの鬼才ビル・ファレルとニューイングランド・サイクルアカデミーのアイデアが具現化されたもの。サイズ感やハンドリングを再定義する事で、Jamisの特徴ともいえるSSTにもつながる設計思想を生み出した。
自転車ライドがより一般的なものとなり、その声に応える形が、クロスバイクの原型とともいえるCodaとTangier前倒しすぎないリラックスしたポジションに、ロードバイクで標準の700Cサイズのタイヤを組み合わせ、タウンライダーへも楽しい走りを提供し、大きな反響を呼んだモデルとなった。
現在も高い人気を誇るMTB、Dragonが誕生。タンゲのプレステージ・クロモリパイプを使い、美しいフィレット仕上げの上からクロームメッキ加工。さらには手作業で磨き上げるという贅沢な一台となったいち早く29erの追加。26インチから27.5インチへの進化セミファセットへのモデルチェンジ。時代の一歩先をMTBとして今もファンが多い一台となった。
最高峰シリーズ、Xenithを発表。この時期のスタンダードであり、かつ最高峰であったReinoldsの最軽量アルミパイプX100を素材に使用。2005年にはハイもジュラスカーボンを使い、フルカーボン化。今もなお、Jamisのフラッグシップモデルとして君臨し続けているモデルである。
この年、MTBライダーの意識が変わり始めた。自分の走りを高めてくれて、地形を選ばないMTBであるオールマウンテンというジャンルが確立。いち早く応えトラベル量5インチのDakar XLTを発表。Diablo,Dakar AMT,Defconへと進化していき、2008年にエンデューロバイク『3VO』を発表。
Eclipseが誕生25周年を迎えたこの年、新たなるハイエンドロードバイクとして、Iconシリーズがデビュー。2年の製作期間と幾度となるテストの末、完成したSYN-THESIS。カーボンフレームに肉薄する走行性能、重量ロードレースの楽しさを手軽に体感できるモデルとして、その役割をEclipseより受け継いでいる。
Jamisの長年培った、ロード・MTBやシクロクロス…様々な自転車を製作した経験を活かした、新たなるジャンルであるアドベンチャーロード、Renegadeを発表。サイクリストの視点で作るからこそ出来る一台であると共に、本当の自転車の楽しさを教えてくれる一台であるそして、まだまだ進化をし続けている。